雨の日は何故か本を読むスピードが上がる。
遠い昔私が尊敬していたバンドの歌詞に「雨の14小節聞こえる」と言うリスナーを悩ませる1文句があった。
作り手はきっと本を読んでいたに違いない。
登山の本には様々な分野があり、何を買えばいいのやらと無駄な時間を過ごす方もいるかもしれない。
先ずは自分の登山スタイルを理解する事が大切だ。
例えば解り易い所では日本百名山を筆頭に○○百名山をやりたい人はその様な本。
料理がメインならその様な本。
サバイバルが好きならその様な本。
私の場合は藪山がメインの為そこに通ずる本が中心となる。
やはりどの様な山がやりたいか、自分に合っているのかが肝となる。
関係の無い本を買っても隅々まで読まないだろうから時間と労力、お金の無駄ってなものである。
月刊誌の「山と渓谷」はバンドの音源で言うオムニバス的な内容な事から読者層も様々。
ただしネタ切れ感をとっくの昔に出しているので年間を通し、使い回しの似た様な内容である。
それでも山を始める者が毎年現れ、その初心者も今は比較的年齢層が高く、物を買う事に慣れている為手にしては当然新鮮感があり「こんな雑誌があったのか」と思わせるのは十分だ。
詰まる所初心者にはオススメ。
今回どのスタイル、ジャンルにもオススメしたいのがこのレスキューハンドブック。
限りなく実践向きであり、家で机上登山を行う方にも、それから山をやらなくともキャンプや海遊び川遊び等のアウトドアがメインな方にも是非と言った内容となっている。
こんな雨音響く日には技術向上も考え、この様な内容を頭にブチ込むのも良いのではないだろうか。
地形が変わる事が安易に考えられる真夏の14小節。
不躾ではあるが被害最小限を願う。