秋元がカピタンと激闘の末日本人初のONEキックボクシングバンタム級王者となった。
物凄い快挙だ。
特筆すべきはカピタンのタフさ、ゾンビ感でコリアンゾンビもクリビツな程のゾンビさ。全く倒れない。
並の選手なら何回倒れていた事か。
スーパーボンvsグレゴリアン、ロッタンvsDj、モラエスvs若松、アンジェラリーvsスタンプ、どれも良いファイトだったがONE X、やはり平成の格闘技ファンとしては青木vs秋山である。
私的には先ず秋山の減量(13キロ)がどうなのか、計量をクリアしたとしてもリカバリー、本番で動けるのか、しかも2年ぶりの試合、46歳と言う不安でしかない材料が多々あるので、先ず青木だろう、と。
ONE Championshipは水抜き厳禁で、と言うのも水抜きでの減量失敗により選手が亡くなった事例があり、そこから水抜きが厳禁となった。
でも実際は計量前の尿比重を計り、これがポイントでそれに引っ掛からなければ、と言うもの。
この尿比重検査で毎度ながらアウトの選手がかなりいる事から尿比重に引っ掛からないギリギリまでは水抜きをしているんだろうと予想でき、この辺りが秋山はかなり上手いと言える。
公開計量時(実際の計量ではなくマスコミ向け、視聴者向けのショー)には既に青木との体格差が顕著に出ていた。
(青木もガン見)
とてもじゃないが同じ階級の選手とは思えない 笑。
だがお互いに了承した時点で言い訳はきかない。
秋山は本来ウェルター級(ミドル級でもやっている)ではあるが青木に寄せてライト級での試合を受けいれた。
青木としても減量もリカバリーも成功したウェルター級の秋山と戦う覚悟はあった事だろう。
フォーンが鳴ればやり合うだけだ。
試合展開を少しだけ書くと1R序盤から青木が組み付き、バックを取り上に乗る。
青木の1つのパターンでチョークに入るが秋山の力がやはり尋常じゃないからか、首が太過ぎてなのかなかなか深く入らない、決まらない。
そこから4分間秋山は青木をラウンド終了まで背負う事となった。
(そんで青木のスタミナが消耗)
そしてDREAMの結末が2Rで起きる。
1分を過ぎた辺りから秋山の右ストレートがヒットし出し、青木は組み付き(打撃から逃れるような弱々しいタックル)(悪い時の青木丸出し)に行くも秋山に潰され何発も貰い、ついには青木の心が折れた。
青木はvsクリスチャンリーの時もそうであったが、確か腕十字を狙って「あぁ決まるな」と思っていたら何故か抜けて(めっちゃ不可解やった記憶)、何発か貰って心が折れる、とハッキリ言って打たれ弱い。
もっと言うと、打たれ弱いと言うよりも殴られる覚悟に関しては強くもっていない様に思う。(そしてディフェンスがダメダメ)
普段の練習はやはりグラップリングが多いのかは解らんがグラップリング、寝技だけが突出しても試合では勝てない、と思わせるには十分な内容だった。
それは打撃だけが突出しても、と同様に。
それからいつもは左ミドルから作っていくイメージがあるが(散らす感じで)、今回は1発(やったかな?)しか打っていない。
勝ちに急ぎ過ぎたか詰将棋を忘れたのか、左ミドルに右ストレートを合わせられる事を恐れたのか、階級上のフィジカルモンスター秋山を悟ったのか、兎にも角にも青木真也は負けた。
令和4年に訪れたDREAMの軍配は秋山成勲に上がる。
※マッハ先生(肉だるまパイセン)がトンチンカンな事をツイートしていたので貼っときます
あと未だに昔の事(秋山vs桜庭、青木vs廣田)を言っている人向けにも
最後に全く関係ないけど少しグッときたツイート